女性農業者in北海道





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BSE・全頭検査が安全の条件ではない! :: 2012/02/05(Sun)

昨日、札幌コンベンションセンターで開催された日本獣医学会の「市民公開・BSEに関するリスクコミュニケーション」に講演者の一人として出席した。
この前もちょっと書いたけど、日本でBSE陽性牛と診断された牛は2002年1月以降に生まれた牛にはいないしこれからも発生しないだろうと思う。異常プリオン汚染された肉骨粉を牛に食べさせたことが原因で「すべての反芻動物由来の肉骨粉を輸入しない・餌にも肥料にもしない」というBSEの原因が遮断されたからが安全の条件。
今となっては全頭検査・死亡牛のサーベイランスは感染状況を確認することによって感染防止対策が機能しているかどうか評価するためのもの。
初期の頃は、いつ出るか、どのくらいの頭数が出るか、収束するか未知数でもあったから全頭検査の意味もあった。

でも、民主党政権は(あまり守られていない!)マニュフェストに教条的に・安易に「全頭検査を続ける。」と書いた。全頭検査には試薬や施設の他に膨大な人数の獣医・サーベイランスには獣医の他に死体の管理者が必要だ。
すでにかなりの部分意味のない検査になっている。
それを税金でまかなっている。(国税も地方税も)

元食品安全委員会プリオン専門調査会座長の吉川先生は、この病気の説明と時系列でわかってきたことや対策など、そしてリスク管理措置も変えていく必要があること、全頭検査を続けているのは世界で唯一我が国だけであること、リスク管理はお金がかかることだがあげていくのは簡単~安全のため…と言えば国民は納得するから。
しかし、リスクが下がったときに管理を緩めていくのは大変なこと、危機管理というのはあげたものを下げるところまで来てようやく危機管理と言えるのだ。~~~とはなされた。

道の畜産試験場の福田先生は、BSE感染牛は死んでからでないと発見されないので(日本で発症してから発見された牛はいない。すべて潜伏期間中)、人には安全にBSE感染牛を作り出し病態の解明…診断の新しい技術を開発した話をされた。また、非定型のBSEの病態解明についての研究状況が話された。

そして私が生産者として消費者としての疑問や希望を述べた。

そのあと農水省と厚労省の官僚さんが「リスク管理の将来像」をそれぞれ発表されたのだけど。
今までにいろんな場面で出てきた表や図式をパワーポイントで説明し、しかもお二人とも同じ図式や表を同じように説明繰り返し
・・・必要な情報を適切に~
・・・適切な対応を~
・・・国際的な動向や派生状況などに留意しつつ~
・・・適切な管理装置を進めて参りたい。
お役所言葉で具体的じゃなくて、「やってもやらなくても言質を取られないぞ」と言う雰囲気丸出し。

その後の討論で厚労省には「どういう広報活動やリスクコミュニケーションをして消費者の理解を得るのか?
食品安全委員会に評価だけでなくリスクコミュも預けてしまうのか?今後のロードマップは?」
農水省には「臨床の獣医が剖検する…あるいは獣医学生などに解剖経験を豊かにさせる…などは今後どういう条件下で進めるのか。月例制限などから緩めるのか?」と質問した。

どちらも、さっきの説明と変わらず「粛々と~進めて参りたい」だって!

あ~官僚ってやっぱり自分の言葉を持たないんだわ。
アタマ(トップ)じゃないと何もはっきりしたこと言えないんだね。
責任者出てこい!
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  1. 農業と食
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comment

消費者は100%の安全を求めています。というか100%でなければいけないんですね。
でも100%なんて絶対ありえないんだけど対策をしなければ行政は叩かれる。それを間違った正義の下にマスコミが無責任に煽る。「やってるんだから文句を言われる筋合いはない」言わんばかりの行政。

新型ヤコブ病だってBSEが原因と確定されたわけではないし、たとえそうだったとしても年間数百頭単位でBSEが発見されたヨーロッパでさえ20数名しか発生していない。過去20~30頭しかBSEが発見されていないこの国で新型ヤコブ病に感染する人なんて天文学的数字に少ない。1年間に交通事故で、医療過誤で命を落とす人のほうがはるかに多く、新型ヤコブ病で命を落とす人の数十年~数百年分に匹敵すると思う。
それを100%にするための全頭検査なんて無駄な労力と同等だろう。

肉骨粉給与禁止などの対策をして全頭検査によってBSEをコントロールできていることが証明されているんだから次の対策へステップアップしなければ業界も発展しないし消費者もマスコミも成長しない。

畜産業界だけでなく、「不可能な完全主義」と「間違った正義」のためにこの国の進歩は停滞させられているような気がしてならない。
  1. 2012/02/06(Mon) 10:26:18 |
  2. URL |
  3. 出がらし紋次郎 #n0qx/e52
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> 0か100かしかないようなことを言っていたら何も進まなくなってしまう。
鳥インフルや口蹄疫・エキノコックスなど取り組まなくてはならないものがたくさんある。
人間のエイズだって最近は騒がれないけど、確実に増えているしその方がよっぽど危険度…リスクが高い。
限りある国家予算のうちの伝染病対策予算をどう配分するかを、冷静に話し合う時期なんだと思います。
 消費者は知らなすぎ、国は面倒なことは避けて「どうせ国民の税金だから」楽にすごそうとしている。
  1. 2012/02/06(Mon) 22:31:49 |
  2. URL |
  3. yumico1201 #-
  4. [ 編集 ]

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